借金を抱えていても結婚をした男
【結婚】
この言葉からどんなものを想像するだろうか。
- 人生の墓場だ
- 自由がなくなる
- いつの間にか嫌われ、ATM扱いされる
- 在りし日の妻の姿はいずこへ…
(2017年 Since61調べ)
などなど、ネガティブなイメージを持っている男性も多いと思います。
ぼくはというと……「いつかは結婚するんだろうな~」とか、「いっそのこと40歳くらいで20歳くらいの若い子つかまえてやろ~」なんて、非常にふざけたことを考えていました。笑
つまり現実的には考えていなかったんですね。なにせ後悔だらけのきみへに書いたように、現実が見えていないクズですから笑
現実的に考えていなかった【結婚】
そんなぼくがなぜ結婚をしたかというと……
「勢い」
です。笑
自分でも驚きましたが、出会って3ヶ月でプロポーズし、入籍をしました。当然、両親をはじめ周りの人間からは大変驚かれました。ちょっと前まで「出会いがない」「彼女欲しい」「いや、彼女よりも今は仕事だ」とか言っていた奴が突然「結婚します!」なんて言ったらそりゃ驚きますよね。なんなら親兄弟含め、周りの人間からは「35~40歳くらいまで結婚しなさそう」「むしろ、結婚自体興味がなさそう」なんて思われていたらしいです。
ぼくが逆の立場なら、そうそう信じないと思います笑
それほど周囲に衝撃を与えた電撃結婚でした。
なぜ結婚しようと考えたか
出会いから結婚までを簡単にまとめると、2014年の4月頃に出会い、7月にはプロポーズ、そして12月に入籍。こうやって書くと本当に早かったなと自分でも驚きます。
出会いについてはまた別で書こうと思うのですが、付き合う前に彼女がぼくの家に転がり込んできたのが始まりです。
色々あり、お互いのことをよく知らない状態から突然同棲生活がスタートしました。そういった中でたくさん話をし、お互いの考え方に共感したことと、趣味・趣向が似ているということがわかってきました。
それまでに付き合う人は(悪く言うつもりは一切ないんですが)どこかでカッコつけて良く見られたいとか、恥ずかしい部分を見られたくないといったことが大なり小なりありました。それがほとんどなく、お互いに素の状態でリラックスして居られたことが大きかった…のかなと思います。
当然そこにはこれまでの恋愛や人間関係の経験があってこそ、年齢の分それなりに経験をつんできたからこそだとは思いますが、わりと初めからしっくりきました。
それまでのぼくはといえば、“家に帰って誰かがいるのがイヤ” “一人の時間を愛してる” という人間だったのですが、彼女とはそんな風に思ってストレスを感じることもなく。。。
そんなことを考えていたときにふっと「結婚」の二文字が浮かんできました。当然、初めての感情でした。
いまだによくわかっていないのですが、ごく一般的には、
- 結婚を意識する
- 婚約指輪の用意(給料の3ヶ月分?)
- プロポーズするシチュエーションを考える
- プロポーズ
という流れなんですかね。たぶん。
ぼくは2と3をすっ飛ばし、結婚の二文字が浮かんできてからプロポーズするまで4日くらいでした。笑
すっ飛ばしたわけですから当然指輪なんて用意してない(そもそもそんな余裕はなかった)し、シチュエーションなんて何も考えていませんでした。デートして歩いて帰っているときに道端でしました。
勢いでとはいえ、さすがに言葉にする瞬間にその二文字がものすごく重く感じ、なかなか声がでませんでしたが……。
彼女としては出会って間もない男からまさかプロポーズされるとは思っていなかったようで、当たり前ですがかなり驚いていました。てっきり自分のアパートを解約してちゃんと同棲しよう!と言われると思っていたそうです。このときはほとんど帰っていないのにアパートを引き払っていなかったんです。
それからすぐに一緒に暮らしている家に帰って、2~3時間はテンパっていました笑 「早すぎるし、このシチュエーションで!?」なんて文句も言われましたが、最終的にYESと言ってもらいました。
結婚は勢いとタイミング
もう本当に勢いとタイミングだけです。すでに結婚している上司や先輩などからこういったことを聞いていましたが、まさか自分にもやってくるとは!
ただ、実はこれまでぼくも彼女も結婚というものをあまり現実的に考えていませんでした。
その一番の理由は「借金」
後悔だらけのきみへに書いたように、ぼくには100万円を超える借金がありましたし、彼女も彼女で以前に住んでいた街への住民税などいくらかの借金がありました。ぼくはこの前年にようやく正社員になったばかり、彼女は低賃金で有名なアパレル店員でしたので、毎月の支払いだけで生活はカツカツでした。当然貯金なんてものもありません。そんな生活をしていては、相手にも迷惑になると考え、結婚なんて現実的に考えられませんでした。
それにも関わらず勢いだけでプロポーズした自分……。
いや、もう、すげぇな!と笑
その後どうしたかと言うと、ひたすら話をしました。
たくさん話をして、お互いにこんな状況だけどいいのか?と問いあいました。話し合った結果、共働きであればなんとかなりそうという結論に達しました。そのためにもまずは彼女のアパートを引き払って無駄なお金をなくそう、と。
それからお互いそういう状態なので、婚約指輪も結婚式もなくていい。その代わり結婚指輪だけは!結構高い指輪を買うことになりましたが、それはまた別のお話。
理解のある?彼女でよかった
彼女は同い年なので、当時28歳。アラサーの女性ですから、通常であればプロポーズを受けてもらえないどころか、別れ話になっても仕方ない状況だと思います。
それでも一緒になってくれたのは、本当にありがたいことです。
テレビやネット、女性ファッション誌などでは、お金持ってない男はあり得ないとか、少しでも将来有望そうな男を選ぶとか、そんな情報を見聞きしますが、世の中の女性みんながそういうわけではないはずです。
もちろんそういう考えの女性もいるとは思いますが、ぼくのような不良物件(!)でも一緒になってくれる女性がいました。お互い思いやれて、気張らずに自然体でいられる人はきっと誰にとってもいるはずです。
スペックを見てどうこう考えることももちろん重要だとは思いますが、そういった色眼鏡は一旦はずして、心をフラットにしてみるといい出会いはそこら中に転がっているかもしれませんよ!
まとめ
お互いに借金のある状態で結婚して、昨年には子どもも生まれました。
ただ、まだ支払いは終わっていません……。(ボーナスのある会社に転職したい……)
妻は妊娠して、仕事がありえないほどブラックだったことと、都内の保育園に入れて復帰できるかが心配だったので育休を取らずに退職をして専業主婦になりました。当然ぼくの稼ぎだけでの生活はものすごくカツカツです。ですが、なんとかかんとか家族三人幸せに暮らしています。
お金のことを考えると瞬時に胃液が上がってきそうになりますが(笑)、過去の自分のせいだし、この生活を選んだのも自分たちなので。
世の中にはもっと厳しい生活をしている人もいるかもしれない、いないかもしれない。わからないけど、東京の片隅でこうやって細々と暮らしている家庭はあります。
誰かの参考になるかどうかもわかりませんが、これだけは言わせてください。
結婚っていいですよ!